概念
「寝つきの悪さ」「夜中や早朝の目覚め目」「ぐっすり寝られない」など、これらが慢性的で日常生活に支障をきたす状態が不眠症です。
睡眠時間は個人差が大きいため、客観的な時間は関係なく、本人が安眠・快眠できないと自覚する状態が続けば、不眠症と診断されます。
要因
- 心理的要因:イライラ感、不安、人間関係の悩みなど
- うつ病など他の精神疾患による二次性の場合:不眠全体の半分弱
- 身体的要因:ホルモンバランスの変化(更年期)、頻尿、皮膚掻痒
- 環境的要因:気象変動、転居
- 生活習慣的要因:ニコチン摂取過多、カフェイン摂取過多、入眠前のネットの利用や携帯・スマートフォンの操作など
種類
- 入眠障害:30分~1時間以上寝つきが悪く、なかなか眠れないタイプ。急性ストレス
- 中途覚醒:寝つきは良いものの途中で起き、その後眠れなくなる
- 熟眠障害:眠りが浅く、覚醒時に「ぐっすり眠った感じ」がしないタイプです。高齢者や神経質
- 早朝覚醒:早朝に目が覚め、そのまま眠れなくなる。 うつ病、高齢者
治療
生活習慣の改善・不適切な睡眠環境の改善
リラックスできる環境調整:切な温度、明るさ、静かさ(音楽など)、食事・入浴のタイミング、朝日に当たるなど
薬物療法
睡眠薬、そのほかに抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬なども使用しますが、飲酒は効果を強くさせすぎることがあり危険です。