概念
加齢によるホルモン変調により身体的・心理的な不調を来たした状態です。
メカニズム
女性ホルモン「エストロゲン」は30代半ばのピークを迎え以降卵巣機能が低下し、さらに40代半ばからは急激に減少します。卵巣祖刺激する下垂体が「エストロゲン分泌」の指令を出しても、卵巣機能そのものが落ちているのでのエストロゲンは十分に分泌されず、下垂体は分泌の指示を出し続けてしまいます。下垂体がある視床下部は、体中の機能を調整する自律神経も調整しているため、全身に誤った指示が伝わり全身性に症状を来してしまいます。これが「更年期障害」です。
症状
身体症状
倦怠感、動悸、ほてり、手足のしびれ•のぼせ、手足の冷え、からだのかゆみ多汗、関節の痛み、起立性障害(たちくらみ)、疲れやすい、耳鳴り、腰痛、肌や目、口の乾燥、肩こり、頭痛、尿トラブル、めまい
精神症状
焦燥感、不安感、不眠
個人差
症状のあり・なし、日による症状の違い(症状の種類・程度)、人による症状の違い、性格やストレスなど心因的要因で症状が修飾されやすいです。
薬物療法
- ①抗うつ薬、抗不安薬
- ②漢方
- ③ホルモン補充療法
当院では①、②を行います。